劣等生が一人前看護師になるまで

なんとか1人前!?劣等生ナースでもわかった!できた!看護の知識と技術!

根拠?病態生理?臨床実践で悩める看護学生さんや新人看護師さんはここへ!
    
まずは初めにをお読みください。
    
看護学生さん・ 新人看護師さん向け
臨床で動ける!答えられる!ヒントを伝えます!
根拠?解剖?手順?
わからない・・・ そんな方のお役に立てますように

新人看護師・学生指導経験してますので
わかりやすく伝えられるように頑張ります
基本的には自分の覚え書
徐々に増やしますので参考程度でも御覧ください♪
    

バイタルサイン測定②(体温)

 

バイタルサイン測定

まず最初は体温のお話。

 

f:id:nekonursesan:20190313234534p:plain

 

体温測定の場所

 一般的に測定しやすい

腋窩、口腔、直腸で測定。

それぞれの場所で若干の温度差はあり。

 

測定部位による温度差↓

・直腸温は腋窩温より0.5℃高い

・口腔温は腋窩温より0.2℃高い

・側臥位時の下測<側臥位時の上側

 麻痺側<健側 

 

直腸温は外気に触れる割合が少ないので高め。

口腔も口をしっかり閉じていればいいのですが、

しっかり閉じるのって

結構口回りの筋力使う感じ・・・

そして、側臥位や麻痺に関しては、

血流が悪くなる方が低くなる

ってイメージで(笑)

 

 

 

 

そもそも

体温とはなんぞ?

体温って何よって話をします。
体温の熱ってどこから来てるのよ
なんで人間は
35~37℃くらいあるのか。

ちょこっと難しいお話。

でもここをきちんと理解している人って

患者さんがもし熱が出たとき

アセスメント力が問われる!

その後の予測がきちんとできる。

つまり、急変時に考えて対応できるんです。

体温とは

簡単に言います。

みなさんご存知のとおり

体の熱です。 

 体の熱…?

体の中で産生されています。

代謝活動により熱が作られます。

熱産生です。

熱の産生ってどうやってるの?

 ヒトの場合、体内での代謝活動によって

熱が発生します。

  1)身体活動
 骨格筋による熱産生。
 激しい運動では安静時の2倍の熱産生。
 通常の活動でも1日の熱産生の60%が骨格筋由来
2)特異動的作用
 食物摂取後の代謝亢進によるもの。
 タンパク質摂取後が最も顕著らしい。
 →肝臓における合成・分解の亢進
3)ふるえ
 寒冷刺激による不随意収縮。
4)各種ホルモンの作用
 甲状腺ホルモンやアドレナリンは代謝を亢進

これらの活動で熱を産生します。 

 

…なるほど納得?(笑)

 

 

じゃあ、なんで体温は一定に保たれるの?

熱の産生だけでなく、

熱の放散も行われているんですね。

じゃないと熱は上がりっぱなし。

死んじゃいます。 

 

放散の仕方

1)呼吸に伴う放散

 吸入された空気は気道・肺胞内で加温後に呼出。

 その際に熱を放散。

  確かに吸った空気は冷たくても

 吐く息は暖かい…!

 

 ちなみにわんちゃん想像してください。

 ハッハッ言ってません?

 あの時熱を放散してるんですって。

 

2)体表面からの伝導・放射

 体温はからだの中心で産生し、

 血流によって体表面に至る。

 通常は体温より外気温が低いので、

 伝導・放射によって血液は冷却される。

 →皮膚の血流を変化させて体温調節

  暑い時:皮膚血管を拡張、熱の放散↑

  寒い時:皮膚血管を収縮、熱の放散↓

 ちなみに伝導は、

 例えていうなら…氷枕との関係ですかね。

 発熱者の体の熱を下げたい時に使う氷枕やアイスノン。

 体の熱を氷枕に伝導させちゃいましょう。

 

3)発汗に伴う蒸発

 熱が出てしまった後、大量に汗が出ますよね。

 汗による気化熱で熱放散します。

 

 

 

…ヒトの体ってよくできてる。

高い低いの判断はどこでしてるのか

ヒトには温度調節中枢があります。

体の中や外での温度の変化は

視床下部にある体温調節中枢に伝えられます。

伝わった情報から、神経・内分泌系に指令が伝達。

こうして熱の産生や放散が行われるのです。

 

 

これ以上深く掘り下げると

もっと解剖学的・生理学的な話になるので

ここまでにします。

体温の正常値と発熱時の観察ポイント

☆体温の正常値

成人:安静時の身体内部の温度は36~37℃程度
小児はやや高め、高齢者はやや低め。

ただし、
発熱があるかどうかは、
あくまでその人の平熱との差によって決まる。
発熱の原因はいろいろあります。
・細菌やウイルスによる感染
・手術や皮膚損傷による生体組織の破壊
・癌などの腫瘍
熱中症
原因によって対処方法が変わります。
まずは、原因や起こっていることを
アセスメントしましょう。

☆発熱時の観察ポイント

 

 

体温測定の目的

 まぁ、これは言わずもがなって感じですが。

①体温の変化を経時的に測定し、身体の生理的変化を観察する

②発熱時の解熱薬や冷罨法施行の治療効果、低体温からの復温の状態観察

 これは単純にわかりやすい理由。

体温測定を必要とする対象

まぁ必要と思わなくても測りますよね病院では。

なーんてこと言っていてはいけません。

熱があるかないかで結構違うもんです。

感染症患者

②高体温を呈している患者

熱中症が疑われる患者

④低体温を呈している患者

⑤体温調節中枢に障害がある患者

重篤な状況にある患者

基礎代謝に影響を与える要因が存在している患者

 内分泌液の分泌亢進(甲状腺ホルモン、アドレナリン)

 低栄養

 睡眠障害

あげるとキリがありません。 

 

余談です。

14時に検温に回った際、患者さんから

「なんで1日に何回も測るの?

午前中測った時も熱なかったよ~」
と言われました。

この患者さんは細菌性肺炎で抗生剤での治療です。

最終発熱は昨日の12時、解熱剤を使用しました。
何と答えましょう?

 

 

 

 

もっと情報が欲しいと

思われるかもしれませんね。

細菌性肺炎の治療をして、

昨日午後から熱はない。

しかし、

解熱剤を使用しているということは、

治療の効果で肺炎が改善傾向にあるのかは

わからない段階です。

 

今回の場合は以下の例のように伝えてみましょう。

例:「熱が出なくなってきましたね。

   ですが、治療の途中でありますので、

   また熱が上がる可能性もあります。

   上がってから対処するのは辛いと思いますので、

   早めに気付けるように何度も測っています。」

どうでしょう?

 

血圧とかは気にされる方が多いのですが、

熱は体調に問題がなければ

基本的には1日1回測ればよいと考えますが、

患者さんの状態に応じて複数回測定しましょう。

 

 

体温測定における禁忌

 体温測定に禁忌あるの?

って思いませんでした?

①口腔温測定:咳嗽や呼吸困難がある場合には避ける

②直腸温:直腸疾患や肛門疾患がある場合には避ける

①の場合には苦しくて測定どころではない

②の場合には疾患の悪化や粘膜損傷の恐れがあります。

 

ちなみに

高齢者や痩せている人は

腋窩のくぼみが深くて密着できず

正しく測定できない場合があるので

固定方法を工夫しましょう。

上腕を抱えこむように支えるとよいですね★

 

 

 

体温に関しては 

ここまでにしておきます。

 

 

 

 

次回は血圧のお話です。 

 

 

 

 

 

参考文献・引用文献

医学書院 系統看護学講座 専門分野Ⅰ 基礎看護技術Ⅰ基礎看護学[2]

医学書院 系統看護学講座 専門基礎分野 解剖生理学 人体の構造と機能[1]

③学研 看護技術プラクティス(第2版)